トップメッセージ

東浦 知哉

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染症に係る規制が緩和されたことなどにより、経済活動全般に回復の動きが見られます。その一方、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、ロシアに対する経済制裁が強化される中、エネルギーや資材などの原材料コストの上昇、資源価格や為替レートの急激な変動に直面しており、経営環境の変化や先行きを見通すことが難しい状況が続いております。このような状況の下、当社はさまざまなリスクの管理に努めながら、中長期的な成長を導くための施策の実施に注力して参りました。2023年3月期は、売上収益2,924億円、営業利益192億円となり、期末配当金は1株当たり45円と決定しました。

当社は、本年4月1日付でグループ会社の組織再編を行いました。貴金属リサイクル事業を行う「アサヒプリテック株式会社」、貴金属精錬および製造・販売事業を行う「アサヒメタルファイン株式会社」、環境保全事業を行う「ジャパンウェイスト株式会社」、これらの事業会社の責任・権限および経営資源を明確にすることにより、採算性の向上、事業の拡大、リスク管理の強化を促しております。

また当社は、2023年7月1日からAREホールディングス株式会社に社名を変更しました。
"ARE"のAは"Asahi" 、Rは"Resources" 、Eは"Environment"の頭文字を指しております。当社は「この手で守る自然と資源」をパーパスとして、環境負荷の低い貴金属事業と資源やエネルギーの循環に留意した環境保全事業を永年にわたって実践して参りました。気候変動をはじめとする地球環境問題への関心が高まる中、自らのパーパスを反映した社名に変更することで、当社の役割と意義を社内外に明らかにしながら、財務的価値の達成とサーキュラリティ実現等の社会的課題の解決に向け、前進を続ける所存です。
引き続き、みなさまのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2023年7月
代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO)
東浦 知哉